勤務先の倒産…体験談①
どうもこんにちわ^^
つばっちです。
今回は、タイトル通り「勤務先の倒産…体験談①」をお話させていただきたいと思います。
現在、コロナ渦の中、法人の倒産が増えてきておりますが、実際に自分の勤め先が破産した場合、従業員側からするとこの先どうなるんだろう?不安になるかたも多いかと思います。
これば、私が過去に勤めていた会社が倒産した際に、体験したことをお話したいと思います。
もう、何年も前の話になりますが、私自身勤務先が倒産した経験があります。
あの頃は、まだまだ無知で、訳も分からず、日々過ごしていた記憶があります。
その中で会社が倒産した場合、「従業員はどうなるのか」「給与はどうなるのか」など色々と学んできたことがありますので、順を追ってお話したいと思います。
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① 倒産当日の動き
(1)本社スタッフが突然来ることになった
私当時は、とある雑貨店の店長をしていました。
実は、この日、当時では最大級のSALEの開催日初日で、本社応援を依頼していたロードサイド店(路面店のこと)に行くはずだったスタッフが、私の店舗へ急遽来ることになりました。
私の居た店舗は、インショップだったので(スーパー等に出店してるショップ)そこまで大きな店舗ではなく、現地スタッフのみで問題ないと判断していたので、依頼はしていませんでした。
なのに、急遽来ることになり、疑問に思った私は、ほかの店舗へ電話をしてみることにしました。
(2)ロードサイド店は、臨時休業、インショップは営業
連絡をしてみると、ロードサイド店は、臨時休業、インショップは、営業ということが分かりました。
ロードサイド店に関しては、本社より「店長のみ出社」「店から一切出ない」「電話にも出ない」「誰が来ても居留守」と言われたそうで、この時点で、私は会社が倒産すると思いました。
次にインショップにも連絡をしてみましたが、私の店舗同様に、営業するという話になっており、私のお店と同じくスタッフ応援をしていないにも関わらず、スタッフが急遽来ることになったとのことでした。
とりあえず、状況が呑み込めない状態でしたが、まずは、常に情報交換しようという話で電話を切りました。
このあと、数店舗電話してみましたが、やはり同じ状況でした。
(3)スタッフへの状況報告~本社スタッフ到着
状況が分かった時点で、すでに出社していたスタッフに状況説明。
正直びっくりはしていましたが、SALE初日ということもあり、とりあえずは、今日1日乗り切ろうということに…。
そんな話をしていて、SALE準備に入ろうとした時に、本社スタッフが到着。
本社スタッフであれば、何か情報持っているかもと思い聞いてみましたが、全然情報もなく、本社スタッフも急遽私の店に行くように指示されたそうです。
本社のスタッフも全く状況がつかめず、困惑していました。
※後々分かった話ですが、会社が倒産する関係で、本社スタッフを事務所に出社させない為に、このような状況になったようです。
(4)セールスタート~各店舗とのやり取り
何を言っても始まらないので、まずは、SALEに集中しながら、各店とやり取りをすることに。
当時としては、最大級のSALEだったので、かなり忙しく、集客も売り上げもかなり多かった記憶があります。
そんな中でも、情報交換はしなくてはいけないので、自分の休憩時間等々を利用して、本社スタッフにバレないように、各店舗と連絡を取りあっていました。
最終的に、インショップは、閉店まで営業。ロードサイド店に関しては、夜には、金庫内のお金を全部持って、自宅待機へ変更になったようです。
この時点で、会社が倒産=確定という感じで思っていました。
(5)閉店1時間前に、破産手続きをした旨を知らされる
当時の上司より破産手続きをした旨を知らされました。
その前に他店から、会社が倒産した!!って電話が来ていたのと、元々覚悟はしていたので、びっくりもしませんでしたが、そうでしたか…という回答をした記憶があります。
もっと言えば、本社スタッフの携帯に電話があり電話先の人にかなり怒っていたのも聞いていたし、上司から電話来るからと言われていたのもあったので、余計分かっていましたが・・・。
ちなみに、「倒産」は、会社のお金が少なく、支払い等もできなくなり、継続して営業ができなくなる状態のことを言い、「破産」は、倒産した会社の今後の手続き方法となります。(会社にある資産を売却して得たお金と手元に残っているお金を足したものを、支払いができていない銀行や取引先などにできる限りの金額を平等に支払う方法)
(6)電話終了後~閉店
電話終了後、残っていたスタッフに私と本社スタッフより、状況を説明。
元々数週間前から、そんな話もしていたこともあり、スタッフも冷静でした。
その後閉店30前くらいに、FAXが送られてきて、裁判所より発行された「破産開始決定」のコピーが届きました。
※当時の店舗は、インターネット環境もないお店だったので、FAXで送られてきました。
この書面を閉店時に、各店舗の入口(インショップの場合は、防犯ネット)に貼り付ける。
その後、売上金の入金、つり銭は、インショップ側へ預けて帰宅。
※これに関しては、契約の内容によって扱いは違うと思います。
こんな感じで倒産初日が終わりました。
② 会社の倒産は突然訪れる
会社の社長は、会社の資金繰りが悪化して、立て直しが、厳しくなると破産も視野に入れて、弁護士に相談をする流れとなります。
そこで、破産の方向に進む場合、破産の準備をするのですが、この事実がバレないように、内密に動くことが多いです。
理由としては、破産準備に入ると、受任した弁護士が、銀行や仕入れ先など支払いができていないところに、「受任通知」というものを送ります。
これは、「会社の代理人になりましたので、今後の連絡については、代理人へ連絡ください」という内容の連絡が書いてあるものですが、これを送ることにより、法律上、銀行や債券業者等金融関係業者は、催促などができなくなるので、送ったりもしますが、あくまでも金融関係業者にしか効力が無いようで、仕入れ先や税金等には、効力が無いようです。
ただ、基本的に、仕入先なんかも受任通知を送ることにより、指示に従ってくれるようですが、中にはそうもいかない場合もあるので、内密に行うことが多いようで、情報が流れないように、従業員にも知らされないことが、多いようです。
※実際に、従業員から他社に会社が倒産するみたいというようなことを言った場合、それが広まって混乱を起こすこともあるようです。
なので、実際のところ、従業員側からすると、会社の倒産は、突然やってくると思ったほうが良いです。
長くなりましたが、今回はこんなところで、終わります。
次回は、倒産翌日~数日編ということで、
「① 倒産後数日は忙しい」
「② 破産管財人による説明会」
をお話したいと思います。