勤務先の倒産…体験談 最終章
どうもこんにちわ^^
つばっちです。
今回は、前回の続き「勤務先の倒産…体験談
最終章」をお話させていただきたいと思います。
本日で最終章となります。
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① 手続き・対応 2
(1)未払い給与等について
最終的に問題となるのが、未払いの給与です。
未払い給与等は、何を指しているのかといいますと、「未払い給与・退職金・引っ越し費用などの立替金」となります。
未払い給与等も解雇予告手当同様に、会社の資産状況により、支払われるか支払われないかが、決まります。
簡単な話ですが、支払可能な資産があれば、支払われますが、なければ残念ながら支払われません。
こればかりは、会社の資産状況により決まるので、支払いされるとしても、かなり時間はかかりますので、ご注意ください。
(2) 万が一給与等が支払われない場合
会社に資産がなく、万が一給与等が支払われない場合、従業員側としては、死活問題ですが、1つだけ使える制度があります。
それは、「独立行政法人労働者健康福祉機構」というところの制度で、一定の範囲で給与分を立て替えてくれるものがありますので、こちらえお利用する方々が多いかと思います。
これに関しては、労働者側から申請しなくてはならない為、破産管財人からは連絡等はきません。
ですので、倒産処理の手伝いをしている元上司、元本社スタッフ、この件を取りまとめている代表者より、書面にて通知がくるかと思います。
通知の内容としては、この制度の説明や、返送先の住所、期日等が書いてあるので、よく読んだ上で、同封されている申請書に必要事項を記入し、指定された期日までに、指定された住所に送るようにしてください。
書類は各従業員分をまとめて申請するようなので、送り先は、元上司の自宅等になっていると思います。
ただし、注意しなくてはならい事が、1点あり、この制度の対象は、給与と退職金のみとなり、解雇予告手当・賞与・その他の経費に関しては、対象外となります。
また、金額に関しては、制限や上限がありますので、未払い分満額は支払われません。
私の時で、未払い給与・退職金の合計金額の80%。
さらに、年齢によって支給される金額の制限もあるので、未払い給与・退職金の合計金額の80%が、制限金額の上限を超えている場合は、上限までしか支給されないので、
80%以下になってしまうケースもあります。
そのあたりは、独立行政法人労働者健康福祉機構のHPにも詳細が掲載されているので、気になる方は、各自確認をしてみてください。
※HPによると受理後、早くて30日前後で振り込まれるとのことですが、現在コロナの関連倒産が増えてるので、それ以上かかる可能性もあります。
私の場合、一度この制度を利用するとのことで、書類を提出しましたが、最終的に会社の資産がそれなりにあったので、制度を利用することなく、3~4か月後には、全額振り込まれました。
これで、手続き関係は、終わりとなります。
会社が倒産した場合、前半はバタバタしますが、後半は書面でのやり取りとなるので、再就職活動をしながら、対応できると思います。
長くなりましたが、これで、勤務先が倒産!?は本日で最終章となります。
次回も、また何か私が個人的に体験した事などをお話する予定ですので、次回もよろしくお願いいたします。
勤務先の倒産…体験談③
どうもこんにちわ^^
つばっちです。
更新が遅れていたので、連続で投稿となります。
今回は、前回の続き「勤務先の倒産…体験談③」をお話させていただきたいと思います。
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① 自宅の引っ越しについて
元々地元であったり、地方へ転勤になっていても、今現在の住まいに住み続ける場合は、問題ないですが、法人名義で契約をしている場合は個人名義へ変更しなければなりません。
この際にかかる費用については、会社の資産がそれなりにあり、裁判所の許可を得ることができれば、立て替えた分の金額を返金してもらえる可能性がありますので、必ず引っ越しの際に発生した費用の領収書は、保管をしてください。
※引っ越しに関する説明があるかと思うので、その指示にしたがってください。
特に話がない場合は、説明会の際に確認するのも良いかと思います。
② 手続き・対応 1
(1)健康保険資格喪失証明書、離職票の送付
解雇されてから数週間~1か月程で、健康保険資格喪失証明書・離職票が送付されてきます。
まずは、健康保険証がない状態なので、国民健康保険に加入して、保険証を取得してください。
また、今まで持っていた健康保険が、協会けんぽのものであれば、任意継続という手続もあり、改めて協会けんぽの保険証を持つことも可能ですが、前年度の収入によって、保険料額も変わるため、まずは、どちらが安いのかを国保課の窓口で確認することをお勧めします。
※この際に、国保に加入するのであれば、各市町村等で会社が倒産した場合に、保険料の減額をしてくれる制度がある場合があるので、手続きの際に確認してください。
この時、解雇のお知らせ等解雇された旨が分かる書面があると話がスムーズに進むかと思います。
次に、離職票をもってハローワークへ行き、失業保険の手続きをします。
ここでは、手続きの方法等は、割愛しますが、破産等による解雇の場合、特別受給資格者に該当する為給付に関しても、待機期間も少なくて済みますし、万が一すぐに就職が決まらなくても、年齢によりますが、給付日数が延長される場合もありますので、会社に勤めて、半年以上雇用保険を掛けられていた方に関しては、手続きしたほうが何かと良いかと思います。
ハローワークより、失業保険受給資格者票が発行されたら、年金事務所へ行き、年金の手続きをします。
この際に、失業保険受給資格者票を提出することにより、減額等が受けられる場合があります。
ただし、独身で倒産した会社以外からの収入がある場合や、旦那さんや奥さんが、働いている場合や子供が働いている場合は、減額の対象とならない場合があるので、ご注意ください。
※世帯の合計収入で変わってきます。
※国保の減額制度がある市町村に関しては、この失業保険受給資格者票を提示することになると思うので、手間ではありますが、年金の手続きが終わってから、各市町村の窓口へ行き、減額の申請をしたほうが良いと思います。
(2)解雇予告手当について
1か月を満たない期間に解雇された場合、会社が支払をしなくてはならないのですが、破産後の解雇になると破産処理状況により支払われるかは会社の資産次第。
基本的に、解雇予告手当は、最優先的破産債権となり、最優先に支払われる資金の為、支払できる資産があれば、支払されます。
支払がされる場合は、破産管財人より書面にて、
「裁判所より支払許可を得たので、この金額を支払ます。振込先の口座番号を記入して、返信してください。」
という内容の文章が届くので、記入して返送する。
返送後、書面に記載のあった日に、指定した口座に振り込まれます。
私の場合は、一番最初に入金されたお金です。
長くなりましたが、今回はこんなところで、終わります。
次回は、その後の手続き 2ということで、
「① 手続き・対応 2」
をお話したいと思います。
※次回最終章です!
勤務先の倒産…体験談②
どうもこんにちわ^^
つばっちです。
更新が遅くなり、申し訳ございません^^;
今回は、前回の続き「勤務先の倒産…体験談②」をお話させていただきたいと思います。
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① 倒産してから数日間は忙しい
会社が倒産すると、数日間はかなり忙しくなります。
まず、会社が裁判所に破産開始手続きをして、受理されると、破産管財人とう方が選任されます。
破産管財人とは、簡単に言うと、会社の社長に代わり、残った資金や資産(不動産、車、商品在庫や備品等)を管理及び売却し、売却した資金と残った資金を合わせた金額から、支払いができていない金融機関や仕入れ先等に均等に分配する役割のある方です。
上記の通り、破産管財人は、商品などを管理する立場になるので、「会社や店舗に勝手に立ち入らないでください。」「現在管理しているのは、破産管財人です。」というような内容が書いてある告示書という用紙がFAXで送られてくるので、それを店舗入り口等に貼り、関係者以外勝手に入らないようにする作業があります。
当時は、インターネット環境がない店舗でしたので、FAXにて届きました。
また、この告示書を貼り付けることにより、関係者以外の立ち入りが出来なくなる為、業者などが勝手に在庫を引き上げたりすることが、出来なくなります。(稀に在庫を勝手に引き上げる業者等もいるようです)
あとは、何も知らされていないお客様やテナントであれば、テナント先の店長、ロードサイド店であれば、店舗のオーナーなどが来店されるので、破産した旨の説明等をしなくてはいけないので、精神的には疲れます。
その他に、店舗であれば破産しているので、店舗の明け渡しを早急に行わなければならず、商品在庫すべてを段ボールにつめて保管する作業や、備品や什器の片付けなどを行う必要があります。
※この作業は、後々破産管財人が在庫の管理をしやすいようにする為でもあります。
また、片付けの注意点として…破産開始となると、個人の私物などをお店に置いている場合、破産管財人の許可がなけばお店から運び出せないので、そのあたりは、上司等に相談すると良いと思います。
私個人も店舗什器が不足していたので、私物のメタルラックを什器代わりに使用していたので、上司に相談し、破産管財人の許可を得てから、回収しました。
※普段持ち歩いているカバン等は、私物と分かるので、問題ないです。
② 破産管財人による説明会
店舗の片付け等が終わると、本社にて今回の倒産の経緯等の説明会が行わます。
※私の場合は、店舗の片付けが終わってから数日後に、説明会がありました。
(1)説明会の内容について
本社では、社長の謝罪や、破産管財人からの破産の経緯や今後の説明を受けました。
(2)従業員の解雇について
この説明会の日に、「従業員は全員解雇します。」と言われ破産管財人名義の「解雇のお知らせ」という書面を渡されます。
簡単に言うと、「解雇通知書」のこと。
※この書面は、後々使用することがあるので、保管しておく方が良いです。
(3) 未払い給与等について
会社が倒産すると破産管財人が、会社の資産(在庫や不動産等)を売却し、最終的な会社のお金をまとめます。
それには、かなりの時間を有する為、未払い賃金等の支払時期については、未定と言われました。
※実際に、資産を売却して、ある程度めどが立たないと回答ができない為です。
(4) 今後の手続きについて
今後、健康保険資格喪失証明書や離職票などの書類に関しては、破産管財人より随時自宅に郵送されるとの事。
また、給与等の支払われる時期等についても決定したら書面にて通知がくるとの事。
(5) 健康保険証について
説明会の最後に、健康保険証が回収されました。
説明会の日に解雇されているので、健康保険証は、返却しなければなりません。
ただ、健康保険資格喪失証明書が届くまでには時間がかかるので、一応、健康保険証のコピーは取って置いたほうが、良そうです。
※私の場合は、実際に保険証のコピーを取ったものの、特に使用せずに済みましたが、万が一何かあった時に使えるようなので、コピーはしておいたほうが良いかと思います。
といような内容の説明会でした。
長くなりましたが、今回はこんなところで、終わります。
次回は、その後の手続き 1ということで、
「① 自宅の引っ越しについて」
「② 手続・対応 1」
をお話したいと思います。
勤務先の倒産…体験談①
どうもこんにちわ^^
つばっちです。
今回は、タイトル通り「勤務先の倒産…体験談①」をお話させていただきたいと思います。
現在、コロナ渦の中、法人の倒産が増えてきておりますが、実際に自分の勤め先が破産した場合、従業員側からするとこの先どうなるんだろう?不安になるかたも多いかと思います。
これば、私が過去に勤めていた会社が倒産した際に、体験したことをお話したいと思います。
もう、何年も前の話になりますが、私自身勤務先が倒産した経験があります。
あの頃は、まだまだ無知で、訳も分からず、日々過ごしていた記憶があります。
その中で会社が倒産した場合、「従業員はどうなるのか」「給与はどうなるのか」など色々と学んできたことがありますので、順を追ってお話したいと思います。
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① 倒産当日の動き
(1)本社スタッフが突然来ることになった
私当時は、とある雑貨店の店長をしていました。
実は、この日、当時では最大級のSALEの開催日初日で、本社応援を依頼していたロードサイド店(路面店のこと)に行くはずだったスタッフが、私の店舗へ急遽来ることになりました。
私の居た店舗は、インショップだったので(スーパー等に出店してるショップ)そこまで大きな店舗ではなく、現地スタッフのみで問題ないと判断していたので、依頼はしていませんでした。
なのに、急遽来ることになり、疑問に思った私は、ほかの店舗へ電話をしてみることにしました。
(2)ロードサイド店は、臨時休業、インショップは営業
連絡をしてみると、ロードサイド店は、臨時休業、インショップは、営業ということが分かりました。
ロードサイド店に関しては、本社より「店長のみ出社」「店から一切出ない」「電話にも出ない」「誰が来ても居留守」と言われたそうで、この時点で、私は会社が倒産すると思いました。
次にインショップにも連絡をしてみましたが、私の店舗同様に、営業するという話になっており、私のお店と同じくスタッフ応援をしていないにも関わらず、スタッフが急遽来ることになったとのことでした。
とりあえず、状況が呑み込めない状態でしたが、まずは、常に情報交換しようという話で電話を切りました。
このあと、数店舗電話してみましたが、やはり同じ状況でした。
(3)スタッフへの状況報告~本社スタッフ到着
状況が分かった時点で、すでに出社していたスタッフに状況説明。
正直びっくりはしていましたが、SALE初日ということもあり、とりあえずは、今日1日乗り切ろうということに…。
そんな話をしていて、SALE準備に入ろうとした時に、本社スタッフが到着。
本社スタッフであれば、何か情報持っているかもと思い聞いてみましたが、全然情報もなく、本社スタッフも急遽私の店に行くように指示されたそうです。
本社のスタッフも全く状況がつかめず、困惑していました。
※後々分かった話ですが、会社が倒産する関係で、本社スタッフを事務所に出社させない為に、このような状況になったようです。
(4)セールスタート~各店舗とのやり取り
何を言っても始まらないので、まずは、SALEに集中しながら、各店とやり取りをすることに。
当時としては、最大級のSALEだったので、かなり忙しく、集客も売り上げもかなり多かった記憶があります。
そんな中でも、情報交換はしなくてはいけないので、自分の休憩時間等々を利用して、本社スタッフにバレないように、各店舗と連絡を取りあっていました。
最終的に、インショップは、閉店まで営業。ロードサイド店に関しては、夜には、金庫内のお金を全部持って、自宅待機へ変更になったようです。
この時点で、会社が倒産=確定という感じで思っていました。
(5)閉店1時間前に、破産手続きをした旨を知らされる
当時の上司より破産手続きをした旨を知らされました。
その前に他店から、会社が倒産した!!って電話が来ていたのと、元々覚悟はしていたので、びっくりもしませんでしたが、そうでしたか…という回答をした記憶があります。
もっと言えば、本社スタッフの携帯に電話があり電話先の人にかなり怒っていたのも聞いていたし、上司から電話来るからと言われていたのもあったので、余計分かっていましたが・・・。
ちなみに、「倒産」は、会社のお金が少なく、支払い等もできなくなり、継続して営業ができなくなる状態のことを言い、「破産」は、倒産した会社の今後の手続き方法となります。(会社にある資産を売却して得たお金と手元に残っているお金を足したものを、支払いができていない銀行や取引先などにできる限りの金額を平等に支払う方法)
(6)電話終了後~閉店
電話終了後、残っていたスタッフに私と本社スタッフより、状況を説明。
元々数週間前から、そんな話もしていたこともあり、スタッフも冷静でした。
その後閉店30前くらいに、FAXが送られてきて、裁判所より発行された「破産開始決定」のコピーが届きました。
※当時の店舗は、インターネット環境もないお店だったので、FAXで送られてきました。
この書面を閉店時に、各店舗の入口(インショップの場合は、防犯ネット)に貼り付ける。
その後、売上金の入金、つり銭は、インショップ側へ預けて帰宅。
※これに関しては、契約の内容によって扱いは違うと思います。
こんな感じで倒産初日が終わりました。
② 会社の倒産は突然訪れる
会社の社長は、会社の資金繰りが悪化して、立て直しが、厳しくなると破産も視野に入れて、弁護士に相談をする流れとなります。
そこで、破産の方向に進む場合、破産の準備をするのですが、この事実がバレないように、内密に動くことが多いです。
理由としては、破産準備に入ると、受任した弁護士が、銀行や仕入れ先など支払いができていないところに、「受任通知」というものを送ります。
これは、「会社の代理人になりましたので、今後の連絡については、代理人へ連絡ください」という内容の連絡が書いてあるものですが、これを送ることにより、法律上、銀行や債券業者等金融関係業者は、催促などができなくなるので、送ったりもしますが、あくまでも金融関係業者にしか効力が無いようで、仕入れ先や税金等には、効力が無いようです。
ただ、基本的に、仕入先なんかも受任通知を送ることにより、指示に従ってくれるようですが、中にはそうもいかない場合もあるので、内密に行うことが多いようで、情報が流れないように、従業員にも知らされないことが、多いようです。
※実際に、従業員から他社に会社が倒産するみたいというようなことを言った場合、それが広まって混乱を起こすこともあるようです。
なので、実際のところ、従業員側からすると、会社の倒産は、突然やってくると思ったほうが良いです。
長くなりましたが、今回はこんなところで、終わります。
次回は、倒産翌日~数日編ということで、
「① 倒産後数日は忙しい」
「② 破産管財人による説明会」
をお話したいと思います。
自己紹介^^/
どうもはじめまして^^
つばっちです。
今回、私が色々と体験してきたことを、ブログに書こうと思い始めさせていただきました。
勤務先の倒産であったり、知人が自己破産や法人を破産した際の話、あとは、法人登記の方法、創業時に融資を受ける方法など、徐々にですが、色々とお話しできればと思っております。
また、同じ内容を動画にてYouTubeに掲載もしていますので、興味のある方は、そちらも見ていただければと思います!
https://www.youtube.com/channel/UCbJd0F8zvMQgSA5lyNnTTWA
よろしくお願いします♪